パグ・フレンチ・ブルドッグ・ブルドッグ・シーズー・ボストン・テリア・狆など。頭の骨が前後に短く詰まっているのに、中の軟らかい組織は短くならないため、鼻から喉までの通り道が狭くなります。
| 気道 | いびき・ガーガーという呼吸。興奮や運動で悪化する。短頭種気道症候群としてまとめられる |
|---|---|
| 暑さ | 犬はパンティング(浅速呼吸)で熱を逃がすので、気道が狭い=熱中症に弱い |
| お産 | 子犬の頭が大きく母犬の骨盤が狭いため難産が多い。帝王切開になることも多い |
| 目 | 眼球が突出しているので角膜が傷つきやすい |
| ⚠️例外 | フレンチ・ブルドッグは短頭種の問題に加えて、椎間板ヘルニアと水頭症の好発犬種でもある(背骨の奇形が背景)。「短頭種=気道・暑さ・難産・目」だけで覚えると取りこぼす |

気道が狭く暑さに弱い。難産も多い。夏の予約は涼しい時間帯にまわす配慮が要る。

短頭種の特徴に加え、この犬種で最初に見つかった壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)が知られる。
ミニチュア・ダックスフンド、ウェルシュ・コーギー、ペキニーズなど。脚の骨の成長のしかたが他の犬種と違い、椎間板も早く変性します。結果、若いうちから椎間板が飛び出して脊髄を圧迫します。

椎間板ヘルニアの代表犬種。「急に立てなくなった」「抱くとキャンと鳴く」で来院する。
| 気管虚脱 | 気管の壁がつぶれてガチョウの鳴き声のような咳が出る。ヨークシャー・テリア・トイ・プードル・ポメラニアン・マルチーズ・チワワ |
|---|---|
| 膝蓋骨脱臼 | 膝の皿が内側へ外れる。スキップするような歩き方。トイ・プードル・ポメラニアン・チワワ |
| 水頭症 | 脳室に脳脊髄液がたまって脳が圧迫される病気。超小型犬では頭蓋のてっぺんの隙間(大泉門)が開いたまま残る個体があり、あわせてみられることがある。チワワが代表 |
| 低血糖 | 子犬では体が小さく蓄えが少ないため、食べない時間が続くと血糖が下がる |

水頭症の好発犬種。丸い頭(アップルヘッド)と大きな目が特徴。原産国はメキシコ。

気管虚脱の好発犬種。首輪で気管を圧迫しないようハーネスをすすめる。
グレート・デーン、セント・バーナード、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ゴールデン・レトリーバーなど。胸が上下(背中からお腹まで)に深いほど胃が動きやすく、胃拡張胃捻転症候群が起きやすくなります。体重が重いことは関節と骨にも効いてきます。
| 胃拡張胃捻転症候群 | 食後にガスがたまった胃がねじれる。数時間で命にかかわる緊急疾患。グレート・デーンが代表で、アイリッシュ・セターのように胸の深い大型犬で広く起こる |
|---|---|
| 股関節形成不全(股異形成) | 成長期に股関節がゆるむ。大型犬の成長期でいちばん多い整形外科疾患。ゴールデン・ラブラドール・シェパード |
| 骨肉腫 | 前肢を中心に発生する悪性腫瘍。大型・超大型犬に多い |
| 変性性脊髄症 | 後肢からゆっくり麻痺が進む。ジャーマン・シェパード・ドッグ、ウェルシュ・コーギー |

胃拡張胃捻転症候群の代表犬種。食後すぐの運動を避ける指導が要る。

股関節形成不全と変性性脊髄症。警察犬・災害救助犬としても働く。
| 薬が効きすぎる | 牧羊犬の系統(ラフ・コリー、ボーダー・コリー、シェットランド・シープドッグ、オーストラリアン・シェパードなど)は、脳を守る関門のはたらきが弱く、イベルメクチンなどで神経症状が出ることがある。変異の頻度は犬種で差があり、ラフ・コリーで高く、ボーダー・コリーでは低いとされる |
|---|---|
| 銅がたまる | ベドリントン・テリアとウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは、肝臓に銅がたまり肝障害を起こしやすい |
| 尿石ができやすい | ダルメシアンとイングリッシュ・ブルドッグは尿酸の処理が他の犬種と異なり、尿酸塩の結石ができやすい。ダルメシアンでは雄に多い |
| 心臓の弁 | キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは僧帽弁閉鎖不全症が若いうちから出やすい |
| 採血のあと | 秋田では赤血球の中のカリウムが多い個体がいる。分離が遅れると血清のカリウムが高く出るので、採取から20分以内に血漿・血清を分離する |

コリー系。フィラリア予防薬をはじめ、薬の選択に注意が要る犬種として名前が挙がる。

子羊のような外見。肝臓に銅がたまる体質で知られる。

僧帽弁閉鎖不全症。聴診で心雑音が見つかることが多く、定期的な確認をすすめる。

尿酸塩結石。水をよく飲ませる・尿の色や回数を見る、という日々の管理が効く。
ここは例外の枠からの出題です。体型では説明できない5つのうちのひとつが、そのまま問われます。
イベルメクチンによって、神経毒性を起こしにくい犬種はどれか。
この問題の解き方:選択肢の5つのうち4つが牧羊犬の系統で、1つだけ違う。「名前で覚える」より「仲間はずれを探す」ほうが速く、確実です。