猫種ずかん ─ 毛の長さと、品種に多い病気
にゃるき
猫の品種の問題は、聞かれ方が
3つしかないにゃ。
①写真を見て名前 ②原産地との組合せ ③長毛か短毛か。ここに
品種に多い病気が加わるくらいにゃ。
わん助
長毛か短毛かなんて、写真を見れば一発でしょ! そんなの問題にならないよ。
にゃるき
それが出るにゃ。しかも
写真なしで「長毛の猫種はどれか」と聞かれるにゃ。
名前だけで毛の長さが言えるかが問われているにゃ。
わん助
た、たしかに…「アビシニアン」って聞いて、毛が長いか短いか、ぼく答えられないや…。
まず大づかみに
にゃるき
だから
長毛のほうを覚えるにゃ。長毛は数が少ないから、
覚えた7つ以外は短毛と裏返せば全部さばけるにゃ。
| 長毛はこれだけ | ペルシャ・ヒマラヤン・メインクーン・ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・ターキッシュアンゴラ・サイベリアン・ソマリの8つ。試験に出るのはこの範囲で、ここに無い品種が選択肢にあれば短毛と考えてよい(下のずかんはこのうち5つ。ターキッシュアンゴラ・サイベリアン・ソマリは名前と長毛であることだけ覚えれば足ります) |
| 名前が産地 | シャム(タイの旧国名)・ノルウェージャン(ノルウェー)・ターキッシュ(トルコ)・ブリティッシュ(イギリス)・アメリカン(アメリカ)・ロシアンブルー(ロシア)・アビシニアン(エチオピアの旧称アビシニア。改良はイギリス)。名前を読めば原産地の見当がつく |
| 名前から国名が読めない | メインクーン(メイン州=アメリカ)・スコティッシュフォールド(スコットランド=イギリス)・ラグドール(アメリカ)・マンチカン(アメリカ)・スフィンクス(カナダ)の5つ。ここが出題される |
写真と解説を見ながら特徴をつかもう。
短毛

アメリカンショートヘア
原産地:アメリカ
短毛
銀色の地に黒い渦巻き模様(クラシックタビー)が有名。がっしりした体つき。
国試メモ:開拓時代にネズミを捕る働き猫だった歴史をもつ。
短毛

ブリティッシュショートヘア
原産地:イギリス
短毛
丸い顔とまるい目、密で厚い被毛。青灰色(ブルー)が代表的。
国試メモ:ロシアンブルーと毛色が近いが、顔と体が丸いのがこちら。
短毛

ロシアンブルー
原産地:ロシア
短毛
青灰色一色の短毛と緑の目。体はすらりと細め。
国試メモ:ブリティッシュショートヘアと毛色が近い。すらりと細いほうがロシアンブルー。
短毛

シャム
原産地:タイ(旧国名シャム)
短毛
顔・耳・脚・尾だけが濃いポイントカラー。体温の低い部位ほど色が濃くなる性質による。
国試メモ:青い目。ほっそりした体型(オリエンタルタイプ)の代表。
短毛

アビシニアン
原産地:エチオピア・イギリス
短毛
1本の毛に濃淡の縞が入るティックドタビーで、全体が赤褐色に見える。
国試メモ:進行性網膜萎縮が知られる品種。長毛版がソマリ。
短毛

スコティッシュ・フォールド
原産地:イギリス(スコットランド)
短毛(長毛もいる)
前に折れた耳。ただし耳が折れない個体も生まれる。
国試メモ:骨軟骨異形成症に特に注意する品種。耳を折る軟骨の変化が四肢や尾の関節にも出て、痛みや歩行の異常につながる。
短毛

マンチカン
原産地:アメリカ
短毛(長毛もいる)
脚が短いのが特徴。胴の長さは普通で、脚だけが短い。
国試メモ:脚の長さには個体差があり、短くない個体も生まれる。
長毛

ペルシャ
原産地:ペルシャ(現在のイラン)とされる
長毛
長く豊かな被毛と平たい顔。毎日のブラッシングが要る。
国試メモ:短頭のため流涙症・顔のひだの膿皮症・呼吸のトラブルが多い。多発性嚢胞腎も知られる。
長毛

ヒマラヤン
原産地:イギリス・アメリカ
長毛
ペルシャの体型にシャムのポイントカラーを組み合わせた品種。青い目。
国試メモ:名前から産地を当てにいくと外れる(ヒマラヤ地方ではない)。毛色の名前に由来する。
長毛

メインクーン
原産地:アメリカ(メイン州)
長毛・大型
イエネコで最大級の品種。長い体と太い尾、耳の先の飾り毛。
国試メモ:肥大型心筋症が知られる品種。「アメリカ原産の猫」を選ぶ問題の正解になりやすい。
長毛

ノルウェージャンフォレストキャット
原産地:ノルウェー
長毛・大型
寒冷地で育った厚い二重の被毛。胸元の飾り毛が豊か。
国試メモ:メインクーンと並ぶ大型長毛種。原産地はノルウェーで、アメリカと取り違える出題がある。
長毛

ラグドール
原産地:アメリカ
長毛・大型
名前は「ぬいぐるみ人形」の意味。抱かれると力が抜けるおだやかな性質から。青い目とポイントカラー。
国試メモ:原産地はアメリカ。ロシアと組み合わせた誤答が出題されている。
無毛

スフィンクス
原産地:カナダ
無毛
被毛がほとんどない。皮膚は薄いうぶ毛におおわれ、しわが目立つ。
国試メモ:体温を保ちにくく皮脂がたまりやすいので、保温と定期的な清拭が要る。「長毛の猫種はどれか」の誤答肢の常連。
わん助
長毛は7つだけ覚えればいいのか! 残りは全部短毛って考えれば、選択肢を見たとき迷わないね。
品種に多い病気
| スコティッシュ・フォールド | 骨軟骨異形成症。耳を折る軟骨の変化が四肢や尾にも及ぶ |
| メインクーン・ラグドール | 肥大型心筋症。心臓の壁が厚くなる。大型の品種でよく知られる |
| ペルシャ・ヒマラヤン | 短頭種気道症候群・流涙症・顔のひだの膿皮症。多発性嚢胞腎も知られる |
| アメリカンショートヘア | 多発性嚢胞腎(腎臓に多数の袋ができる)・先天性難聴 |
| アビシニアン・ソマリ | 進行性網膜萎縮。だんだん目が見えなくなる |
| 短頭の品種(ペルシャなど) | 涙があふれる・鼻が詰まる・暑さに弱い |
1問チャレンジ
長毛種に分類される猫種はどれか。
- 1. アメリカンショートヘア
- 2. シャム
- 3. ペルシャ
- 4. アビシニアン
- 5. ベンガル
1アメリカンショートヘア:名前に「ショートヘア」と入っている。名前が答えを言っているタイプ。
2シャム:短毛。ポイントカラーで有名。
3ペルシャ:これが正解。長毛の代表格で、毎日のブラッシングが要る。
4アビシニアン:短毛。長毛版は別名(ソマリ)で呼ばれる。
5ベンガル:短毛。ヒョウのような斑(ロゼット)が特徴。
看護でどう活きるか
- 「スコティッシュちゃんですね。足やしっぽを触られるのは平気ですか?」 品種を知っていると、痛みが出やすい部位を先に確認できる。保定の前に聞けるかどうかで、猫の負担が変わる。
- 長毛種の来院は、毛玉の相談がついてくる。「背中とお尻のあたりは、自分では届かないんですよ」と伝えると、ブラッシングの話が具体的になる。
- メインクーンやラグドールは体が大きい。キャリーの大きさ、体重あたりの薬量、保定の人数――品種が分かった時点で段取りが決まる。
覚え方のコツ
- 長毛8つを先に覚える:ペルシャ・ヒマラヤン・メインクーン・ノルウェージャン・ラグドール・ターキッシュアンゴラ・サイベリアン・ソマリ。ここに無ければ短毛と考える。
- 名前から国名が読めない5つが出る:メインクーン(メイン州=アメリカ)・スコティッシュ・フォールド(スコットランド=イギリス)・ラグドール(アメリカ)・マンチカン(アメリカ)・スフィンクス(カナダ)。
- 品種と病気をセットで:スコティッシュ=骨軟骨異形成症、メインクーン(とラグドール)=肥大型心筋症、アメリカンショートヘア=多発性嚢胞腎、アビシニアン=進行性網膜萎縮、ペルシャ=短頭種のトラブル。
- ラサ・アプソ・ウィペット・ロップイヤーは猫ではない。「猫の品種はどれか」の問題では、犬とウサギがまぎれこむ。
にゃるき
よく整理できたにゃ! 猫の品種は数が多く見えるけど、
試験に出るのは十数種にゃ。ここまでで十分戦えるにゃ。
わん助
テストモードで1周して、アプリの写真問題に挑戦してくる!
※ ここに参考書のリンク枠を挿入予定
関連ページ
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